企画趣旨

 日本における最大の課題は教育にあると思います。とりわけ大学については、明治・戦後に出来たフレームを固守することが、既存の教育関係者の信念になっているのではないでしょうか。すでに「良い大学に入ってよい会社に入ることが幸福」などという楽天的な時代ではないのに、依然としてより偏差値の高い大学を目指す受験教育の範囲から教育関係者は抜け出せていません。

 すでに欧米では、これまでの大学構造では、真に社会に役立つ人材は育たないし、インターネットの普及によって知識そのものは大学でなくても得られる環境が成立している、という認識から新しい大学のあり方が模索されています。

 例えば「ミネルバ大学」(サンフランシスコ)は合格率1.9%と全世界が注目している大学です。全寮制で最初の1年はサンフランシスコで、翌年からソウル、ハイデラバード、ベルリン、ブエノスアイレス、ロンドン、台北、と学期ごとに世界中のキャンパスを漂流し、現地での生活を通して真のグローバル人材を育成しています。

 またフランスの「Ecole 42」は、教員もいなければカリキュラムも授業料もない。プロジェクト主体で、クラスの運営は、それぞれのクラスの委員会が決める。3000人の定員に対して8万人規模の受講者が殺到している。フェイスブックなどは300人の自社社員を送り込んでいる。

 さて、我が日本においては、教育の世界で何か新しい動きがあるでしょうか。eラーニングにしたところで、既存の受験産業関係者が、相変わらず受験教育だけを電子化しようとしている。

 ということで、参加型社会一筋の橘川は、日本に、政府の支配下でも、企業の支配下でもない、下からのエネルギーで成立する大学を作ろうと思います。教育の主役は、学生たちそのものにあるべきです。

 かつて、一方通行メディアしかなかった時代に「ロッキングオン」「ポンプ」を作ったと同じ気持ちで、教えるだけの一方通行教育界に、次の時代の教育システムのプロトタイプを作ります。

 現代社会を構成している組織は、企業も学校も行政も、たかだか200年ぐらいの近代に作られた構造です。それを絶対として、同じことを繰り返すのか、近代の枠組みを超えて、新しい関係性、新しい時間と空間を成立させられるかどうかは、組織の力ではなく、参加者一人一人の想いと熱意にかかっていると思います。お集まりください。

2018年5月15日

設立発起人

橘川幸夫(デジタルメディア研究所・代表)
後藤健市(株式会社プロットアジアアンドパシフィック・代表)
宮崎要輔(スポーツミュージッククラウドスポーツ工芸ブランドarucuto・代表)
鴨志田由貴(作戦本部株式会社・代表、京都造形大学准教授)
横田親(小商い塾・塾長)

運営について

 「ごっこらぶ」は、プロジェクト単位のクラスになります。

「こういう本を作りたい」
「こういうお店をつくりたい」
「こういうイベントをやってみたい」
「こういうアプリを開発したい」

などなどの具体的企画別にクラスが編成されます。

 学生は、希望するプロジェクトに参加し、運営委員会を編成して、進行計画、資金計画、獲得目標などを確定していきます。

 各プロジェクトは、参加者がすべてを決めますが、事務局として「専門家ブレーン」(会計専門家や事業設計の専門家など)や「ソリューション」(クラウドファンディングなど)を提供します。

 一つのプロジェクトは、起業や企業に対しての提案などにより現実化していきます。現実化が卒業になり、そこまでせ到達したクラスのメンバーは、新規のプロジェクト案を提供出来ます。

 学生たちは、基本的に無料で参加出来ます。プロジェクト推進の際に必要な運営経費などは、プロジェクトの委員会でどのように対応するか決めていきます。プロジェクトが実現して、ビシネス化した場合は、事務局と参加者とで、収益をシェアいたします。

準備期間

 テスト期間として2018年7月から「橘川幸夫のメディア塾」を京都で開講します。

 ▼案内は、こちらです。
https://t.livepocket.jp/e/u-xsp

 この期間に、いろいろと実験を行います。
 構想に関心のある方、学生として参加したい方は、参加してください。