佐野氏問題についての論考まとめ・橘川幸夫(2015)

2015年のネットの話題は、東京オリンピックのエンブレム問題であった。これまで密室で決められていたものが、衆人環視のもとで決められるという、新しい時代の掟が生まれつつあるのかも知れない。本テキストは、事態の流れの中で、メモ的に論考したものである。広告について、デザインについて、次世代の姿を模索する方に、読んでいただければと思う。

更新日 2016年01月26日

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デザイナー佐野研二郎氏の諸問題について | 橘川幸夫 | note
https://note.mu/metakit/n/n98a44955bfff?magazine_key=mfb255b249a04
 一躍、世の中への認知度を高めてしまった、佐野研二郎さん。オリンピックのエンブレムに選ばれなければ、一部の狭い業界内では、誰もが知るデザイナーで済んでいただろう。佐野さんとは面識はないが、写真で見る限り「良さそうな人」という雰囲気は伝わってくる。業界の後輩や仲間が、弁護に回ったことからも分かるように、人望もあったのだろう。 インターネットは、個人個人の集合体である。これがこれまでにはなかった情報環境である。業界や小さな伝統的な人間関係の中で成立した評価やルールや常識が通用しない。通用しないどころから、そうした閉鎖的環境を前提とした言辞や論理は、攻撃の対象になる。古いメディア環境では、こ

  出典 www.japandesign.ne.jp
デザイナー佐野研二郎氏の諸問題について(2)デザイナー諸氏へ | 橘川幸夫 | note
https://note.mu/metakit/n/n91681cf9ae75?magazine_key=mfb255b249a04
 佐野研二郎氏の問題が止まらない。今年のネット界隈は、岡田斗司夫氏の女性問題から始まったが、どうもサノケン問題も、それと同じような個別事象の真相解明みたいな祭りになっている。調べる側が「黒の印象」で調べるわけだから、たくさん仕事した分、アラはいろいろ出てくるだろう。しかし、佐野さんたち、パクルにしても、あまりに芸のないパクリであることが情けない。【驚愕】佐野研二郎にまた新たに見つかった6つのパクリ | netgeek  さて、こうした状況の中で、特にデザイナーの人たちは、もう一度、自分の仕事の意味と役割を考えることは、とても大切なことである。 僕が「デザイナー」という職業に持つイメージ

  出典 blog-imgs-80.fc2.com
佐野氏問題引き続き | 橘川幸夫 | note
https://note.mu/metakit/n/na4fe80f43cd0?magazine_key=mfb255b249a04
 佐野氏問題は、ネットの中で、引き続き作品の元ネタ探しを続けたり、事件そのものをパロディにしたりして、混迷を続けている。プロのデザイナーたちも、一部、反撃をしているようだが、単なる「素人は黙ってろ」みたいなロジックだけでは、多くの人は納得しないだろう。特権階級の特別意識と仲間褒めは、ネットの中では、もっとも反発を受ける態度だ。 僕は、この問題はデジタル社会の重要な問題だと思っている。現在、クリエイティブな仕事をしている人たち、小説家でも、評論家でも、ジャーナリストでも、放送作家でも、マンガ家でも、アニメ監督でも、ミュージシャンでも、芝居作家でも、あるいは、企業の商品開発担当でも、プロダ
セブン-イレブン武蔵小金井のおでんセールの問題から、いろいろと考えてみる。 | 橘川幸夫 | note
https://note.mu/metakit/n/n4f0fbddb0212
セブン-イレブン武蔵小金井のおでんセール 五輪エンブレムとトートバッグのパロディポスターが話題。 佐野研二郎氏のオリンピック・エンブレム問題の渦中で、武蔵小金井のセプンイレブンの店長が、おでんキャペーンで、エンブレムをパロディにしたポスターを作って、オリンピック組織委員会に確認をとったら、ダメだ言われた。それではと、今度は、サントリーのトートバッグをパロティにしたポスターを制作。ネットでは圧倒的に賞賛。僕も店長のTwitterをフォローした。この店長のやったことも、いわば「パクリ」だが、佐野氏とは違って、絶賛されている。ここに来て、いろんなレベルでの「デザイン」が問題になるようになって
佐野氏問題が終わらない。 | 橘川幸夫 | note
https://note.mu/metakit/n/naa9aa7cdb0ac?magazine_key=mfb255b249a04
1.祭りは終わらない 佐野氏問題は、潔白を証明しようとすればするほど、新たな疑惑が発生して、泥沼化している。そもそもの問題がなんなのか、佐野氏や大会組織委員会は、自覚していないのだろうか。五輪エンブレム「原案公表しない」…大会組織委「同委員会は当初、このデザインを使おうと世界中の商標を確認したが、似たようなデザインが見つかったため、佐野氏に修正を求め、7月に発表されたデザインに落ち着いた。」とあるが、普通は、似たようなデザインが発覚した段階で落選か、入選取り消しになるだろう。確かに、以下のようなこともある。東京五輪の開催決定! 招致ロゴのデザインにこめられた意味とは? 招致ロゴは、女子
佐野氏問題の終了 | 橘川幸夫 | note
https://note.mu/metakit/n/n854a99c6b107?magazine_key=mfb255b249a04
 オリンピック・エンブレムを巡る剽窃問題は、佐野氏の辞退によって、ひとまずの終わりになるだろう。組織委員会の、問題の本質がまだ理解されていないような会見は、更に油を注ぐようになったが、これ以後、新しいパクリ作品が指摘されても、状況的にはそれほどのインパクトを与えないだろう。  僕たちは、今回の問題で、この「複製芸術の時代」における「オリジナルな表現」とは何かという、本質的な問題に向かいあえる契機を得たのだと思う。そのことを、特に、表現に関わっている人達は、各人が、徒党を組むことなく、個人の問題として向かい合うべきだ。8月15日のnoteに以下を書いた。「デザイナーとは、そもそも画家で
続・佐野氏問題の終了 | 橘川幸夫 | note
https://note.mu/metakit/n/nb81cfa6bc450?magazine_key=mfb255b249a04
 佐野氏のメッセージは、ご家庭にイタズラなどがあり不安なのでエンブレムは撤回するということでした。そのことをもって、多くの人が同情し、問題追求はやめようという気分になっているようです。大人げない連中によるイタズラはけしからんことだと思いますが、あのメッセージは、一番、大事な問題への自覚が抜けているような気がする。「図らずもご迷惑をかけた」人々ではなくて、「意図的にご迷惑をかけた人」に対する謝罪がない。感情的な反応をするのではなく、論理的に解決していかなければならないのに。 佐野氏に同情的なデザイナーの人たちは、素人がプロの仕事に文句をつけるな、と言う。しかし、その素人の素材を、プロであ
佐野氏問題で明らかになったこと。 | 橘川幸夫 | note
https://note.mu/metakit/n/ndede92dd0b2e?magazine_key=mfb255b249a04
 今回の動きは、戦後社会の方法論と、インターネットによって生まれつつある新しい社会の方法論との軋轢としてとらえることが大事だと思う。それぞれの立場から、それぞれの立場を擁護するだけでは、相手の側に言葉が届かない。オリンピック・エンブレムの問題の直前に、国立競技場の設計問題があり、当初の案が撤回したあとに、エンブレムの問題が勃発したのであり、問題の本質は、つながているとみるべきである。 戦後の方法論というのは、明治以来の近代日本社会の方法論が純粋培養したものだが、あるテーマごとに有志が集まり、新しい知識を学び、精進し、議論し、仲間内の優秀な人間を評価し、あるいは否定したりして、業界が固ま
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